近年アナログレコードが人気ですね。
2020年上半期アメリカではアナログレコードが2億3千万ドルの売上を記録しCDの1億3千万ドルを超えたとのニュースがありました。
アメリカではアナログレコードが1986年以降初めてCDの売上で逆転しました。
2020年上半期のアメリカの音楽ソフトの売上は570億ドル(約6兆円)で、前年比5.6%上昇しています。このうちの85%はストリーミングによる収入で、有料ストリーミング・サービスのユーザーは前年比24%増加しています。
アメリカではストリーミング・サービスが主流の中、真逆のアナログレコードが息を吹き返しています。
もちろん日本もアナログレコードを聞きたいという方が非常に増えてきています。しかしアナログレコードの聞き方がわからない方が非常に多いはずです。今回はおすすめのレコードプレーヤーについてご紹介します。
Contents
レコードプレーヤーとは
レコードプレーヤーとは皆さんお分かりの通りレコードを聴くための装置です。
レコードプレーヤーには2種類あります。
- ベルトドライブ方式
- ダイレクトドライブ方式
ベルトドライブ方式
ベルトドライブ方式はモーター軸の回転をゴムベルトを使いターンテーブルを回す方式です。
メリットとしてターンテーブルが周りに振動やノイズを受けないように安定し回転するようになっており、低価格帯のモデルからハイエンドまで採用している方式です。
デメリットとしてはゴムベルトは消耗品で使用してもしなくても劣化していきます。ベルトが切れてしまうとターンテーブルが回らないや、ベルトが伸びてしまうと回転数が安定せずおスローモーションで聴いているかのような音になります。
ダイレクトドライブ方式
ダイレクトドライブ方式はモーター軸に直接ターンテーブルを付けて回転させる方式です。
メリットとしてはターンテーブルを回すと一定の回転数まで非常に早く立ち上がります。
デメリットでは直接ターンテーブルが付いているため、モーターでコギングと呼ばれる軸がブレるような事が起きると、ノイズが入るリスクがあります。
【レコードプレーヤー】フォノイコライザーとは
アナログレコードは盤面に掘られた溝に音を記録しています。低音や大きい音は振幅が大きいため針の動きが大きくなり、 そのまま記録したのではレコード針がレコードの溝から飛び出てしまいます。
また振幅が大きいので音溝の間隔も大きくとる必要があり、 その結果として盤面に収録できる時間が短くなってしまいます。
これらを避けるために低音は音量を下げて記録されます。
一方で高音は振幅が小さいため、盤面のノイズと混じってしまいやすいのです。それを防ぐために高音は大きめに記録されています。
この音を戻すため逆特性の回路を通す装置がフォノイコライザーというわけです。
上記を踏まえると、フォノイコライザーがないとアナログレコードは聴くことができないわけです。
近年はフォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーや大体のプリメインアンプにはphonoが内蔵されているので、別途購入するかは確認が必要になってきますのでお気をつけください。
【レコードプレーヤー】カートリッジの種類(MM型・MC型)
カートリッジとは交換可能なという意味ですが、レコードプレーヤーのカートリッジとはレコードの音を電気信号に変換する装置、フォノカートリッジとも呼ばれます。
トーンアームにカートリッジ取り付けて使用します。多くの人がレコードの針という部分がカートリッジと思っていただければ良いです。
カートリッジには大きく2種類あります。
- MM型カートリッジ
- MC型カートリッジ
MM型カートリッジ
取り扱いが容易で価格も安価なためエントリーモデルからハイエンドまで使用できるカートリッジです。
特徴はマグネットが針の動きで振動し電圧を発生させ信号にするという特徴があり、マグネットが動くことから「Moving Magnet」、略して「MM型」と呼ばれています。
MC型カートリッジ
価格帯は少し高い傾向にあります。出力はMM型と比較すると小さくその為、プリメインアンプに搭載しているphonoの入力はMC型には対応していない事がほとんどで、電圧を上げる昇圧トランスやヘッドアップが別途必要になります。
特徴は針に取り付いているコイルが動き電圧を発生させ信号にするという特徴があり、コイルが動くことから「Moving Coil」、略して「MC型」と呼ばれています。
2つを比べると圧倒的にMM型の方が良いのではと思われるはずです。
音質の面でMC型が再生周波数が広く繊細な表現が可能と言われている為、多くのオーディオが好きな方はMC型を利用されている事が多いです。
しかしMM型は非常に取り扱いや価格面でも良いため初心者の方はMM型で十分です。
人気レコードプレーヤーおすすめ5選
ここからは上記で選び方やレコードプレーヤーとはどういうものなのか理解できたはずです。
レコードプレーヤーおすすめ5選をご紹介します。
DENON DP-400
現代的なデザインに目を奪われます。艷やかな光沢仕上げのキャビネットこれまでのデノンのデザインとは異なるデザインです。名機と称されたDP-5000の開発当時のトーンアームを元に開発されたS字型ユニバーサルトーンアーム。オートリフトアップ&ストップ機能が搭載されている為、レコードの再生が終了した際に自動的にトーンアームがリフトアップし、ターンテーブルの回転が停止する機能を備えています。ターンテーブルの回転数は、33- 1/3回転、45回転および78回転に対応。LP盤やEP盤だけでなく、稀少なSP盤も再生することができます。アルミダイキャスト製ターンテーブルの駆動にはベルトドライブ方式を採用。MMカートリッジに対応するフォノイコライザーを内蔵しているので、PHONO入力端子の無いアンプやミニコンポなどにも直接に接続することができます。
TEAC TN-3B
スタイリッシュな薄型キャビネットにMM型カートリッジ対応フォノイコライザーとUSB出力を搭載したベルトドライブ式ターンテーブルです。トーンアーム部にはハイエンドトーンアームブランドのSAEC社とのコラボレーションにより、可動部にナイフエッジを用いた新開発のトーンアームを採用。フォノイコライザー内蔵でPHONO入力端子の無いアンプやミニコンポなどにも直接に接続することができます。USBデジタル出力を使用し、アナログレコードの音をパソコン経由でデジタルアーカイブ化することも可能です。
YAMAHA TT-S303
シンプルでオーセンティックなデザインは空間に美しく調和します。フォノイコライザー内蔵でPHONO入力端子の無いアンプやミニコンポなどにも直接に接続することができます。レコード再生において重要となる制振性を高めるために、高密度MDF素材を使用した高剛性キャビネット、防振性に優れたエラストマーを内部に使用したインシュレーターを採用。さらに駆動方式には、モーターの振動の影響が少なく、安定した回転が得られるベルトドライブ方式を採用したうえ、直径30cmのアルミダイキャスト製プラッターを高トルクのDCモーターで回転させることで、高純度かつ正確な信号の読み取りを実現しています。
Technics / SL-1200mk7
今なお、世界中のDJがプレイする現場で使われ続けるSL-1200MKシリーズ。世界を飛び回るDJたちから使い勝手の変わらないターンテーブルであることが魅力だと言われています。SL-1200MK7ではダイレクトドライブモーターやプラッター、シャーシなど、すべてを新開発しながら、トーンアームや各種操作スイッチなどの配置はSL-1200MKシリーズのレイアウトと操作感を踏襲し、これまでと変わらない使い勝手を実現しています。
フォノイコライザーは内蔵していない為、別途フォノイコライザーが必要になります。
DJの機器として使用されることが多いがリスニング用としても非常に使い勝手が良い製品です。
DENON DP-500M
DENONのダイレクトドライブ式のレコードプレーヤーでダイレクトドライブ式ははテクニクスとともに開発したメーカーである。
ダイレクトドライブのため立ち上がりも早くベルトドライブ式機のようなもどかしさは感じません。
フォノイコライザーは内蔵していない為、別途フォノイコライザーが必要になります。
上位機種のDP-1300MKⅡにも負けない上質感、高級感は抜群である。
まとめ
上位機種になればフォノイコライザーは内蔵されていません。上位機種になれば汎用性が高くなり、音をこだわりたい方にはハイエンドモデルが良いでしょう。 自宅練習用のギターアンプ(ミニアンプ)おすすめベスト10 エレキギターはあるけど、自宅練習用のギターアンプ(ミニアンプ)がない。欲しいけど、手頃な価格で、音が良いギターアンプ(ミニアンプ)が見つからな ... 続きを見る
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