1995年に販売開始され、ジャンルを問わずギタリストから現在も尚、大きな支持を得ています。今回はエフェクターが数多く販売される中で、
使用者が多いエフェクターBOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)についてご紹介します。
BOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)の人気の理由やモディファイされた商品も合わせてご紹介します。
Contents
BOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー) とは
Blues Driverの名前の由来は多くのギタリストの音楽のルーツであるブルース・ミュージックをイメージして名付けられています。サウンドは真空管アンプのようなドライブサウンドを実現できるよう、オーバードライブの回路をアンプ設計の視点を取り入れ実現しています。
鋭くピッキングした際に響く美しい倍音やアタック感はもちろん、オーバードライブ・サウンドから軽やかなクリーン・トーンまで、手元でコントロールすることができます。ドライブ・サウンドの可変域も広く、クリーン・ブーストから激しいオーバードライブまで幅広いサウンド・メイクが可能です。
歪み系のエフェクターでは定番となっており、BOSSのエフェクターの中でベストセラーのモデルです。
使用されているギタリストは多くいらっしゃいますが、真鍋吉明(the pillows)、田渕 ひさ子(toddle、blood thirsty butchers、NUMBER GIRL)のお二人はBlues Driverを常に使用されています。
他社の定番機種Ibanez TS-9や、MXR Distortionなどに比べると、ずいぶんと遅く生まれたモデルですが、2020年で25周年を迎えています。25年で確固たる地位を築き上げたペダルです。
対談でもお話されていますが、Blues Driverはなくてはならない存在だと言わさせるペダルなのです。
BOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)人気の理由
Blues Driverの人気の理由は3つ
- 価格が非常に安価
- 音作りの幅の広さ
- どこでも入手可能
価格が非常に安価
Blues Driverの人気の1つとして非常に安価に手に入れることができるという点は大きいはずです。定番のエフェクターとなると2万円を超えるものがほとんどで、初心者の方にいきなり高価なエフェクターを買うことは簡単にはできないはずです。新品でも1万円弱で買うことができ、中古なら6〜7千円程度で買える定番エフェクターはBOSS BD-2 Blues Driver以外は存在しないでしょう。
音作りの幅の広さ
音作りの幅の広さも人気の1つです。
音の特徴や使い方としては、gainを強めると荒々しく、弱めると温かみのある音やクリーンブースターのような使い方も有りです。
少し高域が強い為トーンを抑え気味に設定するのがおすすめです。
どこでも入手可能
どこでも入手可能と言うのは、非常に良いです。ツアー先でBlues driverが壊れてしまったなどの機材トラブルの時にも、直ぐに手に入れる事が可能なのは非常に助かります。
BOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)唯一の欠点
中高音域が強調されている為低音域に物足りなさがあります。それこそがBlues Driver(ブルースドライバー)唯一の欠点です。
そのため音作りにも影響します。シングルコイルピックアップを搭載しているギターに比べて、ハムバッカーピックアップを搭載しているレスポールは出音の質感が違うため音作りが難しくハムバッカーピックアップと相性は良いとは言えないです。
BOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)のモディファイ品の登場
Blues Driver(ブルースドライバー)のモディファイ品とは上記で説明した唯一の欠点である低域の物足りなさをモディファイ(改造)することにより、低域の物足りなさを解消させ唯一無二のBlues Driver(ブルースドライバー)をエフェクターのモディファイで有名な多くのブランドが作り始めた改造エフェクターの事です。
- JHS Modified Boss BD-2 Blu Drive
- Keeley Electronics BD-2 Mod / Phat Tube
- WEED Mod BD-2 / Double SW
- Freedom BOSS BD-2 F.G.R Mod.
- Dr.Lake Hyper BD-2 Mod.
など有名なBOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)のモディファイ品が多く存在していましたが、2017年頃からBOSS社製のエフェクターの構造変更により現行のBOSS社製のエフェクターはモディファイの加工ができなくなっています。
どうしてもモディファイ品が欲しい場合は、中古での購入か、古いBOSS BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)を中古で購入しモディファイしてくれるところへ持ち込むという方法しかないようです。
BOSS BD-2W Blues Driver"技 WAZA CRAFT"シリーズの登場
BOSS社が自らモディファイをしたと思われがちですが、そうではありません。どうしても量産するためには安価なパーツなどを使わざるを得なかったところなどの制約を無くし、良い音にこだわり抜いたエフェクターということです。
もちろん上記でのモディファイ品が流行りだした頃にBD-2Wが販売開始された事を鑑みると、モディファイ品の多くが行っていた低域の物足りなさの解消をすることでBD-2が売れると見越してのWAZA CRAFTシリーズの販売だったはずです。
低域の物足りなさの解消によりハムバッカーピックアップとの相性も良くなっています。
特徴としてはメーカーサイトより解説
- 究極のトーンを生み出す特別仕様のコンパクト・ペダル。
- オリジナルBD-2のサウンドを磨き上げ、音づくりが更に進化。
- 厳選された一つひとつのパーツをくみ上げた完全ディスクリート構成のフルアナログ回路設計。
- スタンダードとカスタム、2種類のサウンド・モードを搭載。
- ピッキングの強弱やギターのボリューム・コントロールに素早く反応。
- ヴィンテージな雰囲気と心を揺さぶるクランチな歪みで世界中のペダルボードの定番エフェクターになったブルース・ドライバーBD-2。そのBD-2 を特別にカスタマイズしたコンパクト・ペダルがWAZA CRAFT BD-2W です。一つひとつのパーツをじっくり選定し組み上げた完全ディスクリート構成の回路を搭載。エンジニアの熟練した技と情熱を最大限に込めたフルアナログ方式です。
- BD-2W ではスタンダードとカスタムの2 種類のキャラクターを切り替えできるモード・スイッチを新規搭載。このモード・スイッチは、単なるパーツひとつの切り替えではなく、それぞれのキャラクターに応じて回路設計自体が最適なものに切り替わるというこだわりの仕様です。スタンダード・モードはブルース・ドライバー特有のブルージーなクランチ・サウンドを新設計のディスクリート回路で再現し、カスタム・モードでは繊細なピッキング・ニュアンスに反応する図太く粘りある極上のサウンドを創り出すことが可能です。
まとめ
BOSS BD-2 Blues Driverは定番のエフェクターだということが分かってくれたはずです。価格帯的にも手が出しやすく尚、あらゆるジャンルに使用できるという守備範囲の広さは名機と言ってよいでしょう。 アコースティックギターの種類やアコースティックギターの選び方を紹介します。 "アコースティック初心者おすすめギターの選び方"の記事を読めば、 自分に合ったアコースティックギターが見つかるはずです。 ギ ... 続きを見る
技 WAZA CRAFTシリーズのBD-2Wも他のモディファイ品より安価というのは魅力的です。
是非参考にしてください。
アコースティック初心者おすすめギターの選び方